【経験者が実際にやってきた】パニック障害の治療法 その1
- その1.薬物療法←今回はコレ!
- その2.心理療法
- その3.生活習慣の見直し
この記事を読めば ・パニック障害の発作を少なくできる ・正しく行えば、症状は劇的に良くなる ・大きくは3つの方法です (※今回は長くなったのでそのうちの1つ!薬物療法編です)
私は発症して8年になるのですが、最初に比べて劇的によくなりました。
実際に下記の治療で、どんな効果があったのかお話していきます。
1.薬物療法
まず、心療内科・精神科に行くと、先生の問診があり、症状に応じて薬が処方されます。
当たり前ですが、用法・容量を正しく守りましょう!
- 自分は精神疾患なんかじゃない!
- 心が弱いなんて認めたくない!
- 薬を飲むのは甘えだ!
「パニック障害」「うつ病」になった自分を認めたくない気持ちはわかります。
私も最初はショックと恥ずかしい気持ちがありました。
でも、受け入れて素直に治療に取り組むことが一番の近道なんです!
薬の種類はざっくり2種類あります。
1-1.抗うつ薬
パニック障害のみの診断でも、うつに対する薬が処方されます。
発作が起きるかも、という不安感は、極度なマイナス思考になっている心にも問題があります。
このネガティブになっている心の憂鬱さを和らげていく薬を飲むことにより、心の根本を元気にしていくんですね。
飲み始めると、だいたい2週間~効き目が現れます。一番怖いのは、効いてきて症状が軽くなってきたときに、自分の判断で勝手に薬を減らしたり飲まなくなったりすることです。
今は薬が効いていてるかもしれませんが、勝手な減薬(断薬)は症状を悪化させる可能性が高いです。
減薬(断薬)は先生が症状をみてしてくれるので、そのときにしましょう。
薬が合わない場合・副作用
薬によっては、吐き気、出血(鼻血や生理じゃない出血など)がある場合があります。
そういうときは「次〇週間後に来て下さいね」と言われてても、すぐに先生に相談して下さい。
違う薬に変えてくれたりします。
1-2.抗不安薬
発作が起こったときに飲む薬です。直接、交感神経(危険を体に知らせる神経)に働きかけ、すぐ落ち着かせるように作用してくれます。だいたいは、飲んで10分後くらいに効いてきます。
パニック障害の初期は、発作の頻度も多く、めちゃくちゃ抗不安薬を使いたくなります。
一日に飲んでいい薬の量は、一応守りましょう。
発作(過呼吸)が出そうになったとき、私が効いた方法&一般的に収まりやすいとされている方法をいくつかご紹介します。
1-3.抗不安薬を使わず発作を抑える方法
・袋の中だけの息を吸う
小さめの袋を隙間のないように口に当て、その中だけでゆっくり呼吸します。
吸うことより、吐くことに意識して下さい。(1秒吸って、5秒吐くかんじ)
当然、袋の中の酸素は無くなってきて二酸化炭素が増えてくるのですが、
救急隊の人曰く、自分が出した二酸化炭素を吸っていくと、自然と過呼吸が落ち着いてくるらしいです。
とにかく心を「無」にして、吐くことだけを意識して下さい。
・30秒~1分間、息を止める。
発作が出て、交感神経が優位になっているときは頭がパニックになっているので、不安→苦しい→酸素吸わないと→吸いすぎて過呼吸という悪循環が起こります。
その悪循環を止めるために、いったん無理矢理呼吸をストップするんです。
この30秒~1分の間に脳が落ち着いてきて、止めるのをやめたときには過呼吸状態が収まり、普通の自然な呼吸法に戻っているというメカニズムです。
・座った姿勢なら…
上半身を丸めて膝に顔をうずめる形になって、目や耳から入る情報をシャットダウンします。
呼吸できる範囲も限られているので(膝の隙間だけなので)吸いすぎ防止にもなります。トイレに逃げ込む方も多いですね。個室なので人目が無く、落ち着きやすいと思います。
・寝転べるなら…
顔を囲むようにして腕を組み、うつ伏せになります。これも、呼吸の範囲が限られるので過呼吸に有効です。寝転ぶという行為自体も、副交感神経(リラックスする神経)を刺激しやすいです。
・イヤホンで外的刺激をシャットアウト
好きな音楽を聴きながら、目を閉じます。情報のほとんどは「目」から入ると言われています。
これをシャットアウトすることで落ち着く場合があります。
・質問攻めにしてもらう
発作中は呼吸のことや不安感が頭を占めてしまいます。しかし、逆をいうと別の興味がある情報が入ってくると不安感も居場所が無くなり、気づけば0になっていることもあります。
泣いてる子どもに「あ!あんなところにねこがいるよ!」なんて言うとぱたりと泣くのをやめたりしますよね?あれと同じかんじです。
同伴者がいる場合はぜひ、質問攻めをお願いしましょう。
・音読する
これはツイッターで見て知りました。これ、素晴らしいと思います。暗記するには音読するのがいいと言いますよね?あれにも仕組みがあって、声に出して読むと普通に読むのに比べて頭に定着しやすいんです。これを利用して、本の内容に集中させて不安感を紛らわしつつ、それを声に出すことで呼吸まで整える手伝いをしてくれるんです。これ考えたの子どもさんらしいのですが、天才かよ…
私の場合…
色々方法をあげてきましたが、一番使って効いたのは袋法と深呼吸(長く止めてゆっくり吐く)、あとは携帯でまだ読んでなくて楽しみにとっておいたマンガを読んだり、私の場合100均・300均大好きババアなので(笑)そこに行くことにより気を紛らわして、不安感を薄れさせていく方法です。
色々試してみたり、いいかも!と思うものを覚えておくと、発作のとき相当心強いです。
まとめ
とにかく副作用が出ない限りは、処方された薬を容量・用法を守って正しく飲みましょう。
それに加えて、発作も脳のメカニズム、来るときのパターンが分かれば、薬なしでも抑えられる方法がたくさんあります。
発作は、時間のばらつきはあるものの、必ずいつか止まりますし、発作で死ぬことはないです。安心して下さい。
次はその2.心理療法についてお話ししたいとおもいます。